失業手当は雇用保険の一部です
失業給付とは雇用保険の一部の失業手当の事で、退職後すぐに再就職先が見つからない場合に雇用保険から一定額が支給されるというものです。
雇用保険の加入用件は2点
- 一週間の労働時間が20時間以上
- 31日以上の雇用見込みがあること
例えパート等の非正規雇用だったとしても、この2点を満たしていると当然に雇用保険に加入できます。
加入期間が1年以上であれば退職後失業手当を受け取ることができます。
妊娠に伴う退職の場合失業手当が貰えない?
実は失業手当の受給要件は
「就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、本人やハローワークの努力によっても、職業に就くことができない『失業の状態』にあること」
平たく言うと、「すぐに働きたいから職を探している!でも職が無い!」という人が対象です。
つまり妊娠退職の方は、
- (妊娠により)働けなくなったから退社した
- 就職活動はしていないし、したとしてもすぐに働くわけではない
- じゃあ、失業手当は出産後働けるようになってからじゃないとあげられませんよ
ということなのです。
働けるようになったらって曖昧ですね~
具体的にいつでしょうか?
近所(さいたま)のハローワークに問い合わせたところ、大体出産8週間後くらいからだそうです。
(所轄のハローワークにお問い合わせることをお勧めします)
ナルホド8週目からね~って8週目の外出って結構大変なんですけど・・・・
出産後、ハローワークに申請しに行く
出産後新生児をかかえての外出は大変です。
子供を置いていけばいいじゃないかという意見もありますが、母乳育児をしていると離乳食が進むまで子供を置いての外出は難しいです。
しかも、失業手当が受給できる期間は原則1年間です。
下手をすると出産後申請しても期限が切れてしまう可能性があります。
さくっと書きましたが、これは結構重要なことです。
ハローワークって平日しか空いてないですし、わりと忙しいスケジュールになると思います。
例:失業手当の期限が切れてしまう場合
- 2105 1/1 妊娠6ヶ月で退職したら、受給期限は2016年の1/1まで
- 2015 4/1 出産
- 2015 9/1 赤子5ヶ月でハローワークに申請に行く⇒待機期間3ヶ月
- 2015 11/1 やっと支給開始
- 2016 1/2 …支給途中で受給期間終了
(日付は分かりやすいよう簡略化してあります)
(待機期間は個々の事情によってない場合もあります)
このように、期限が切れてしまうこともあるので注意が必要です。
率直な意見として、妊娠退職って大変です・・・
期限切れを避けるために妊婦の方には「基本手当受給手当の延長」という申請があります。
この申請を使用すれば、4年まで受給期間を延長することが出来ます。
再就職の場合は当然受給できません
他にも問題点として、現実に家計がひっ迫している場合は支給を待てずに再就職してしまうこともあります。
当然、再就職をした場合は受給できません。
このように妊娠を理由とする退職は失業手当の受給は小さな「うっかり」で受給できない、支給途中で期限切れになってしまう可能性があります。
妊娠退職と失業手当のまとめ
前述の通り、妊娠を理由とする退職は失業手当の受給は小さな「うっかり」で受給できなかったり、支給途中で期限切れになってしまう可能性があります。
出産前に申請出来れば楽なのですが、残念ながらできません。
(延長の手続きは退職後であれば出産前でも可能です)
出産後は何をするにも赤子優先になってしまい、例え半日でも外出するのは大変です。
余裕を持って「うっかり」を防いでくださいね!